心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

オレオレ詐欺!回避

一昨日の始まり

義母にとっても私達にとっても衝撃的な一日だった。

私が帰宅して庭の植物に水を上げていると、母が洗濯物干し台から「今日大変だったの!」と、笑ってはいるけど参っている感じで、声を掛けて来た。

オレオレ詐欺の電話が掛かって、お金はとられなかったけど、信じてしまって色々話してしまったと意気消沈している様子だった。

部屋に入って話しを聞いてみることにした。

昨日の11時頃まず最初の電話が入ったらしい。

義母が言うには、
相手の第一声「姉さんだねぇ。」と言ったように思うとのこと。この時点で3歳年下の弟さんからの電話だと思い込んだらしい。

3日前に具合の悪い伯父(義母の弟)の家に草刈りに出かけたばかりだ。私達が作業している間、姉弟二人で楽しそうにずっと話しをしていた。

私「声が違っていたでしょう?」
義母「喉の手術をしているので今日は違うのかと思った。」
私「伯父さん今、具合悪くて出かけないでしよう」
義母「そのことすっかり忘れていて、頭に思い浮かばなかった」とのこと

オレオレ詐欺ってどうして、他人の声を息子の声と間違えるのか疑問だったが、どうも切羽詰まった話しに呑まれてしまい、聞き取れにくいこともあり、相手の話しを聞くのに精一杯、理解力も落ちているのも手伝って、話しの不自然までに気が回らない印象を受けた。

オレオレ詐欺って、お年寄りが理解力が落ちているのをいいことに、家族を思う気持ちを利用している。酷い話だ!

向こうが仕組んだストーリーはこうだ。ご参考までに。

弟と思い込んだ犯人が言うには、待ち合わせをした喫茶店にカバンを置き忘れ、店に戻ったけどカバンは見つからず、警察にも届けたが、誰かが拾ってくれれば、お母さんの方(←犯人は息子設定、第一声を義母が聞き間違えたらしい)に連絡があるから、直ぐ出られるようにと言われたとのことだった。
←母に電話入るの変ですよねぇ!

そして電話の前で真面目に待っていたらしく、1時頃に自称東京駅の忘れ物センターという所から電話が入り、財布の届けがあったので、確認してから渡すとので聞くことに答えるように言われて、義母、伯父の住所、電話番号、名前、生年月日、息子と同居していること、小学校の先生をしていたこととか、定年まで勤めて退職したとか話してしまったとのことだった。

確認が出来たとのことで、財布の受け渡しの話しになったがよく聞き取れず、後で連絡を入れるので、名前と電話番号を聞き、センターの電話を切ったあと15分後、二度電話をかけてみたが繋がらなかったとのことだった。

そして5分後くらいに弟と思い込んでいる犯人から再び電話が入り、ここで初めてお金のことを言い出したらしい。

2時までにカバンの中に入っていた書類と小切手で契約をする予定だったが、まだカバンは見つからず困っている、何人かでの契約だが、友人が今お金を集めてくれている。
これに対して、義母は金額を聞くと、少し間があり、2千万円と答えて、そして明日にはその金額は戻ってくるとも言ったらしい。

お金の話しが出た所で、義母の中で何かのスイッチが入ったみたいで、犯人たちは義母から聞いた情報でそれらしいストーリーを言ってきたみたいだが、義母はきっぱりと弟と思っている相手に、そんな訳の分からないものは駄目で、そんな契約は抜けるように言い、またそんなお金はないことも怒鳴って言ったらしく、疲れたからと自分から電話を切ったそうです。

時計を見ると2時頃だったとのこと。

お腹が空いたので食事をして一息つくと、先程は弟にあのように言ったものの気になり、弟に電話を入れると、伯父は本日は外出してないこと、それは詐欺だと言われて、初めて騙されていたことに気付いたとのことでした。

そして洗濯物を取り込もうと物干し台に出ると私が水を撒いていたとの顛末でした。

昨夜主人から伯父さんの息子さんに電話を入れて、詐欺電話で、伯父さんの情報を色々伝えてしまったことを誤り、そちらに犯人から電話が掛かってくる可能性があるので、注意して欲しいことも伝えて貰いました。

本日警察にも電話を入れて、色々な情報を伝えてしまったが大丈夫か聞いてみると、犯人は取れるものから取ろうとするから、家にお金があることを伝えていなければ、まず大丈夫と思うが、2、3日は変なのがうろついていないか、ワゴン車が止まっていないか注意して下さいとのことでした。

その後電話は掛かって来ていませんが、そもそも電話は留守電にしていて、誰からの電話を確認してから出ると言っていたのに、何故か聞いてみると、留守電の相手の声が聞き取れにくいので、留守電を解除していたとのことで、びっくりでした。

聞き取れにくくても構わないので、相手は本当に必要ならまた掛けてくるし、知っている人以外電話に出ないように伝えました。

また出来る防犯対策を算段したりで、本日も長い一日でした。

一見しっかりしていても、今回のことからも分かったように、もっと気を使ってあげないといけないんだなぁと反省しきりでした。