いつも自転車で通っている道すがら初めて見る景色が広がっていた。
フェンスで囲われた畑だったが、そのフェンスは無くなりかなり広い土地一面全て紫色だった。
自転車を止めてその畑に降りてみると、その花は慣れ親しんだホトケノザだった。
ようやく暖かくなり始めた頃、公園の茶色の地面が緑の雑草で覆われると、その中に必ず混じっている野草だ。
毎年、春の日射しの中これらの野草たちを見つけた時は常にうきうきした気持ちだ。
調べてみると、道端や田んぼのあぜ道、コンクリートの隙間など色んな所に生えているとあり、周りを見回してみると確かに少し土があれば本当によく生えているのを見つけた。実際ここまで生えていると思っていなかった。
葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来らしい。
葉が段上に三段ついている所からサンガイクサという別名もあるらしい。
因みに春の七草の一つホトケノザとは違う種類で食用にはむかないとのこと。
畑の付近や土が肥沃な場所ではホトケノザが群生している様子をよく見かけるとあった。
このように一面ホトケノザで覆われていることは、
●他の雑草が生えにくい。
●風や雨から土が流されることから守る
●直射日光や霜に晒されて、土が固くなることを防ぐ
●土壌の保湿性が保たれることで、地中の有益な微生物が死滅しない
●鋤き込むことで有機質豊富な土となる
など良いことづくめらしい。
北海道を除く日本各地に分布している在来種とのことだが、日本以外でもヨーロッパやアジアに広く分布し、北アメリカ、北アフリカにも生育地が広がっているとのこと。
そうか世界に広がっているのかぁ〜
目の前に広がる結構広い土地一面を覆っていることから繁殖力が旺盛なのは容易に想像出来るけど、その有用性から好まれているのか。
はたまたその名前故なのか!?