心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

亡くなって知る功績


犯人は歩道から車道に降りて安倍元首相の背後に銃を構えて、ゆっくり真っ直ぐに歩いて来ているのに、誰も気付かないのが不思議。
安倍さんに背を向けて後ろを見ている警護の人、二人ぐらいいたけど、気付かない。聴衆からも見えたのではないかと思うが。でも自分がその場にいたとして声を発せられるか「安倍さん危ない!」と。
一発目が鳴って、警護の人は犯人の方に目がいき、犯人の方に行こうとしている影像。ニ発目が発射された直後に犯人を確保したらしい。
安倍さんをかばう行動をしている人、言葉を発している人誰一人いない。
安倍さんは一発目が鳴って、しばらくして左後方を振り向きざまにニ発目が当たり、台から前に一歩降り、そこで崩れて倒れていた。
犯人の冷静さを感じる。距離を縮めて前に進み、当たらなかった一発目から修正して、安倍さんが振り向いたその瞬間を狙ったように思えた。
犯人は見ていると、捕まることは問題にしていない。事を完結することに静かに集中していた感じ。

この一連の影像を見て思ったことは、日本の軍備についてだ。中国やロシアに背後から迫られても気付かず、攻撃されてもなんのことやら分からず、「まさか発砲するとは」と評論家が言っている。
建物が破壊され、死人や怪我人が出て、始めてその現実に向き合わされてパニック状態。攻撃されたからと言って、じゃあ攻撃しようとしたって後の祭り。今の日本では先に攻撃することは出来ないのだ。こんな滑稽なちょろい国ってないのではないか。
だからこそ憲法を改正しないといけない。大体今の憲法は戦後GHQ支配下にあった時に、日本が再び戦争をしないように作られた「占領憲法」だ。それが今の今まで改定されなかったほうがおかしい。一度も改正されていない憲法として世界最古らしい。
自衛隊を国軍として位置づけ
を明確にしないと話しは始まらない。今の憲法では自衛隊の根拠は曖昧であるらしい。それを改憲しょうとしたのも安倍さんだ。
誰も軍備を増強しょうとするのは好き好んでやるわけではない。きちんとそれなりの備えをして、侵略されるのを防ぐためだ。抑止力として必要だからだ。核武装もしかり。
軍事費を増やしてはいけないと叫ぶ野党に聞いてみたい、それで攻撃されて侵略されて弾圧され、残虐に殺されていいんですかと。本当にそう思って言っているんですかと。今や目の前でウクライナの戦争が展開されているではないか。
選挙に行かない若者にインタビューしていた。
「俺たちに関係ないもん」「何をどう選んでいいかよく分からない」「興味ないし」「海に来る方が大事」
海に行くことが出来て、好きなこと言って、ご飯食べれて、夜寝れるのも、平和な日本があってこそ。その辺りに思いが行かないのは教育に問題があるのか。
先日の日曜報道の番組で安倍元首相がいかに世界で評価されていたか、知らないことばかりで驚いた。日本のテレビ報道では安倍さんを批判することが多かった印象だ。安倍さんが各国の首相や大統領とフレンドリーに接し、その関係性を作ることで、日本の地位が上がったことは確かのようだ。
安倍さんの父親安倍晋太郎さんが膵臓がんで亡くなったのも、安倍さんと同じ67歳と知ってこれまた驚いた。
数年前自分の父親が亡くなった年を超えた時は不思議な感じがした。
安倍さんは2発目が当たって、台から一歩前に降りた時、まだ意識があったのだろうか、その時何が頭をよぎったのであろうか。

本日は安倍元総理の告別式、霊柩車が首相官邸に立ち寄り正面に暫く立ち止まっていたのが悲しかった。
ご冥福を心よりお祈り致します。