心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

私たちのスーパーヒーロー

維摩尊者」という方をご存知でしょうか。
聖徳太子によって初めて日本に解説された仏典の一つ「維摩経」に登場する人物です。古代インドの富豪で、お釈迦様の在家の弟子となったといわれています。
1〜2世紀当時のインドでは部派仏教と呼ばれている教団が栄え、もっぱら自分の修行のみを熱心に行ったため、仏教は庶民から離れたものとなっていきました。
それに対して起こってきたのが「大乗仏教」と呼ばれた人々の集団でした。「人々の救済を通して自らも高めていく」人と関わることを積極的にしてきたのです。
維摩経」に登場する維摩居士は「この世俗の中で清らかに生きる在家修行者」として象徴的に描かれています。
お釈迦様が優れた十代弟子(出家者)に、病気で伏している維摩居士のお見舞い行くように言われると、皆かつて維摩居士にやり込められたことから、尻込みする場面は維摩居士の人となりを現しています。