心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

身を滅ぼす過ぎたる自己執着

仏教の大きなテーマの一つに「執着を去る」があリます。
先日の維摩会 春秋館の講義で、唯識学の四分義の中の自証分、証自証分の実修があった。その日は自己執着を観るということで、その具体的な例を幾つか上げてくれました。どれもこれもいつも普通にやっていることで驚きました。
話題変わって、紫蘭という植物を知っているでしょうか。今の時期あちこちの庭先で咲いているのをよく見ます。球根で増えてとても繁殖力旺盛です。

我が家でもプランターの植木鉢で毎年花を咲かせている。根詰まりの為植え替えをしなくてはと思っていると、芽が出てきてしまい、あわてて作業をしてみて、びっくりした。
沢山の球根とぐるぐる回った根で、鉢は膨れんばかりにぱんぱんで、抜くことは出来ない。鉢を壊してみると、地面から芽を出せている個体はともかく、地面に芽を出す事が出来ない個体は、隙間を求めて下の方に向かっている物が幾つもあった。このまま植え替えをしなかったら来年は芽を出す事が出来ず、いずれは枯れてしまうのだろうか。
植物の繁殖力(自己執着)は生命維持の為当然必要なものであるが、行き過ぎは自分の身を滅ぼすとことになると、この情景を見て思った。
根っこの塊を全部ほぐし、数個の球根を新しいプランターに植え直し、残りの沢山の球根は庭の隙間のあちらこちらに植えてみた。