心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

突風のタイミング

本日も一日中、冷たい北風が吹き荒れましたねぇ〜
最近は大風がよく吹きます。

先日2月の下旬の大風では、出先で、自転車がなぎ倒されているのを見たし、

また、我が家のアンテナが倒れてしまい、暫くテレビが映りませんでした。

本日は大風の中、午後から自転車で40分ほどの所へ、出かけて行きました。

郊外へ向かうほど、畑が多くなるためか、先の方が土埃で茶色に霞んでいました。

行きも帰りも、ずっと大風にさらされ、もの凄いエネルギーと、休むことなく戦っているようでした。

帰りのこと、街路樹の前を通りかかった時、街路樹の周りの土が、目の前でタイミング良く、と言おうか、悪くと言おうか、一陣の風で舞い上がったのでした。

「うわっー」と思いながら、何もする術もなく、その舞い上がった砂埃に、突入したのです。

紫外線除けのメガネを、掛けているものの、当然目の中にザリザリと砂が入ってきました。

「えっー、どうしょう!!」

以前、似たような状況で、目をこすって、角膜を傷付け、眼科に飛び込んだことがあったので、こすらないようにしたけど、ちょっと一旦止まろうと思い、歩道のガードレール側に寄ると、

直後に、男性らしき人が乗った自転車が、脇を通ったので、邪魔をしたかと思い、下向き加減で、

「すみません!!」
と言うと、どうも私が砂を浴びたのを、後ろから見ていたようで、

ねぎらうように
「凄かったね!!」
と言って通り過ぎて行きました。

薬屋を見つけて、目薬を買おうと思い、また走り出しましたが、すると直に涙が出て来たのです。

目薬を指した時の、ほんの一指しほどの涙が流れたので、もっと砂を洗い流せるほど沢山出ないか、と思っていると、

もうそれ以上は流れることはなく、しかしその涙で、目のザリザリ感は薄れていき、直に、ザリザリ感は消えていきました。

砂が入った時「目はどうなってしまうんだろう!」という動揺した気持、そしてそれは、ザリザリ感の喪失と共に、あっという間に、消えて無くなり、何もなかったような、その感覚の変化が不思議だった。

安心して落ち着くと、人間の身体は、何と精巧に出来ているのかと思った。

必要なだけの、涙の量が出たことに、感動した。

もっともっと、この身体の持てる力を、信じていいかもしれない。

それから、家に帰ってきてから、思ったことは、

誰かが、私が自転車で通るのに合わせて、私の顔をめがけて、砂を放り投げたように、舞い上がった砂埃。

この、ぴったり合ったタイミングが妙に、心に引っかかった。

自然現象と言ってしまえば、それまでだけど。。。

出かける前に軽く「大風吹いているから、何かしら、良からぬことが起こるかもしれないから、やめたほうが、、、」との思いより、出掛ける方の意識が上回ったことを、思い出した。

何故このタイミングなのか、私には、真偽の程は分からないが、
出掛ける前のマイナスな思いは、しっかり打ち消して、出かけようと思った。