心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

北極点の水溜り

9月25日のテレビ番組「世界ふしぎ発見!」を見た。
北極点到達完全ドキュメントということで、フランスのクルーズ会社ポナンが極地のためにだけ開発した豪華観光用砕氷船が、今年の7月北極点到達した際の番組の同行取材ということだった。

乗客は皆フランス、パリ、シャルルドゴール空港に集合しての15泊16日の旅だそうです。
南極は大陸だが、北極は大部分が海で、その北極点といえば、犬ぞり単独北極点到達に成功した植村直己さんの名前を思い出す。

乱氷を進む植村直己さんと犬ぞり(北緯89度59分9)



船上のGPS機器が示す、北極点到達の数値が続くのは一秒もなく、小数点3ケタまで0に合せるのはセンチ単位の勝負で、船長さんの風を読みながらの腕の見せどころらしい。

その瞬間が訪れて撮影されていたわけだから、船長さんは嬉しいというよりホットしたのではないかと思った。

豪華客船の内部の様子(ここまで豪華である必要があるのかと思ったが)、登場してくる動物たち、自然の様子など見どころ満載だったが、クルーズ会社ポナンの日本、韓国支社長 伊知地亮さんの話が衝撃だった。

海氷の表面が溶けてきているのが、分かりますかで始り、

光、太陽が落ちてくる斜面が凍っていると7割以上の光は太陽に反射して戻す。だけど溶けてしまうと7割以上のその光は水の中に入っていく。なので温暖化して溶けていって溶けた瞬間から温暖化は更にスピードアップする。
今言われているのは、20年以内に、この面が夏に一回氷が全て無くなるんじゃないかと、ここに今見えている北極点に水溜りが出来ている姿というのは恐らく(地球の)温暖化の最前線の現場だと思ってもらってもおかしくない。。。

この話を聞いて、今年のあのすざましい酷暑の1週間が思い出されると同時に、
生きておられたら81歳にる植村直己さんが水溜りの北極点を見たらどう思われるだろうかと思った。

因みにこのクルーズ船旅行代金470万円だそうです!!