心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

夏越の祓い(なごしのはらい)

昨日、維摩会 春秋館では毎年6月に行われる、夏越の祓い(なごしのはらい)の行事が行われました。
普通、夏越の祓いとは、茅(かや)で作った大きな茅の輪をくぐり、心身を浄めて厄災を払い無病息災を祈願します。

一年の内で半年が経過し、半年で溜まった心身の諸々の穢れを祓い、残り半年へ向けて新たなる祈願による発進となりました。

維摩会は明治以前の神仏融合の姿を再現することを目指していますので、神道の宗教行為である「祓い」で通常ですと旧暦6月30日に催される「夏越の祓い」を行っています。

そこで本会は全てにおいてそうですが、茅の輪作りの本気度も半端ないです。
茅の輪作りに先立って、川辺に自生している茅(かや)を採取してきて、鮮度に気を使いながら、全て自然なものを使い、立派な青々とした茅の輪を作成しました。

今年水辺の水性植物(しょうぶ類)の成長する速さを感じる機会がありましたが、それよりも大の大人がすっぽりと隠れても余りある程に成長した茅は、吹く風にゆっくりとたなびき、今まであまり体感したことのないリズムを刻んでいました。

大いなる存在に頭を垂れ、自然の植物の力を借りて、半年の穢れを祓う行事、ここには四季折々の自然と共に生きてきた古来の日本人と変わらぬ昔と今が在りました。

伊勢神宮内宮