心躍る学びのつれづれ

維摩会 春秋館でお釈迦様の教えを学んでいます

可愛いい花には毒がある

最近良く見かける地中海地方からやって来たナガミヒナゲシってご存知でしょうか。

ヒナゲシ(ポピー)と同じ外来種で、見た目はよく似ていますが、花や実が若干異なります。ナガミヒナゲシは花が小ぶりで実が細長い形(ナガミ)をしています。
そしてその強力な繁殖力が特徴で、国の駆除対象にはなっていませんが、地方自治体レベルにおいては、在来種の生育に影響を与える可能性がある植物として、注意を促しています。
花は風に揺れて可憐ですが、花が終わった後実がなるとこの植物のたくましさを示す様相を呈します。

一つの実の中に1600個の種があり、一株で100個近くの実がなりますから、その数の多さは驚きです。こぼれ落ちた種は風やタイヤ、人の靴底について生息範囲を広げています。
害虫や動物から自分を守るためアルカロイド系の有害物質を持っているので、素手で折ったりすると、手がかぶれるそうです。
また他の植物の生育を阻害する成分を出すのも特徴の一つだそうです。
放置しておくとあっという間に群れをなしてしまうので、実がなる前に抜くことが大切だそうです。

抜くのは簡単に拔けますが、未成熟の種でも繁殖力があるので、抜く時は静かに抜き、新聞紙などに包んで種を拡散させないよう注意を払う必要があります。
花が可愛いので庭先などで株を育てているのをよくみますが、私は発芽した小さい個体を見つけたら抜くようにしていますが結構生えてきますね。